四季倶楽部

京都加茂川荘:あるスタッフ「僕」による偏見なき独断のおすすめ

作成日:2024年11月15日

まずは、グルメから。
京都加茂川荘の所在する北大路周辺には魅力的なお店がたくさんあります。
そのなかでも、僕がお勧めできるお店をご紹介します。

※各タイトルを選択すると、内容が表示されます。

《朝食編》

伊藤珈琲

「京風焙煎」と名付けられたコーヒーは、ペーパードリップであっさりしています。無口だけれど柔らかい笑みをたたえた表情のご主人が挽きたてを淹れてくれます。パンもこだわりの取引先があり、美味しいです。
https://www.ito-cafe.com/

カフェマイスタータナカ

10種類以上あるコーヒー豆は、どれを選んでも同じ値段。ブルーマウンテンまで含まれています。そして、挽きたてをサイフォンで淹れてくれます。ご主人のお歳は存じあげませんが、かなり高齢と拝見できます。でも、サイフォンの前に立つや、背筋がピン!流石、マイスターです。モーニングもありますが、ご主人ワンオペの店なので、コーヒーの「アテ」の持込も自由です。朝から混雑する有名なパン屋さんのモーニングに並ぶより、そのパン屋さんで気に入ったパンを買って、ここのコーヒーと食す。そのほうが得策だと思います。
https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260503/26012014/

北山館珈琲専科

加茂川荘からは少し離れますが、天気が良ければ、朝の散歩がてら、おすすめです。こちらのご主人もご高齢ですが、蝶ネクタイでお仕事をされ、挽きたてをサイフォンで美味しく淹れてくれます。内装・調度品も素敵な「味」があります。由来は是非、ご主人からどうぞ。
https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260503/26010078/

花梓侘

加茂川荘が開業した頃、三軒隣に風情ある歯医者さんがありました。いつからか、かわいらしい古伊万里が並ぶ食器屋さんに変わった、と思っていたら、「ミシュラン」で、手毬寿司の名店だったと知りました。素敵な母娘と娘さんのご友人で切り盛りされています。センスのいい料理の数々は娘さんの手によるものと伺いました。9時から営業開始なので、少し遅めの贅沢な朝食として、おすすめです。
http://kyotojapon.co.jp/k/

《夕食編:和食》

うたかた

加茂川荘のオーナーに教えていただきました。以来、15年超、京都に来たら伺っています。目の前にずらりと並べられた“おばんざい”はもちろん、メニューに並んだお造り・煮物・揚げ物など、その時に食べたい物を注文できる。これだけで、もうご馳走です。美味しいハンバーグ・餃子だってありますから、毎日通っても飽きません。そして、器だけでなく、掛け軸・生け花を始めとした内装・調度品の端々まで、京都らしさを満喫できるお店です。余談ながら、行かれた加茂川荘のお客様がたが女将さんのファンになってお戻りになる。そんなお店でもあります。
https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260503/26012992/

伊セ藤

散歩していたら、いい感じの看板があり、ウナギの寝床に続くような細い道の奥にお店がありました。店に入ると、地元の常連客ばかり。ということは「いい店に違いない!」。ほんと、「こんなお値段でいいのですか?」と思うほど、いいお店でした。
https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260503/26026461/

照月

創業は昭和24年。現在は女将さん(三代目)と若女将で切り盛りされています。名優 田村正和さん・千葉真一さんも贔屓にされていたそうです。僕は京都に来るようになる前、京料理というと薄味をイメージしていたのですが、実際は、しっかりとした味付がされていることを知りました。こちらのお店も同じです。代々受け継がれた京料理をコース仕立てで、というお客様におすすめの名店です。
https://shogetsu.kyoto/

《夕食編:洋食》

レ ドゥ ギャルソン

僕はフランスで体験したビストロの雰囲気が好きなのですが、この店はまさにそれに当てはまります。今日はカジュアルな洋食、と思うお客様におすすめです。お店のおすすめメニューが黒板に書かれていますが、僕はいつも無視して、ニースサラダと鴨胸肉のポートワインソース。1本そのまま出されるバケットも美味しいです(お二人の時は、両端から夫々食べていくのがこのお店の流儀のようです)。日本人の感覚だとちっちゃ過ぎるテーブルも、フランス人シェフも、パリを思い出させてくれるイカしたお店です。
https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260503/26024062/

ビリキナータ

10年ほど前、ふらりと入ったら美味しかったので、また行こうと思ったら、その後、「ミシュラン」に載ってしまい、予約が取れなくなりました。若いシェフだったので、腕がもっと上がり、予約もさらに取りづらくなっているだろう、と思いきや、最近は「腕を上げたが、空きが出るようになった」そうです。コースもありますが、アラカルトも楽しい。ワインもグラスで数多くの自然派ワインを提供されています。おすすめのイタリアンです。
https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260503/26028198/

ルルソンキボア

開業して37年になるそうです。老舗の多い京都ですから、驚くようなことでもないなか、このお店の魅力は?と訊かれたら、『美味しい料理に似つかわしくない「昭和」な雰囲気とサービス』と僕は答えます。スタイリッシュな内装でもないし、カッコいい給仕もありませんが、心温まる本格フレンチです。ワインリストを見ると、更新を忘れているのでは?と思うほど安い。注文すると「完売しておりました」。でも、別のワインを同じ価格で出してくれました。開業したのは平成のようですが、ほっこりする「昭和」なお店です。
https://ruruson.jp/

《その他》

半九朗

ステーキ・ハンバーグ、どちらも美味しいです。有名店に並んでハンバーグを食べるより、こちらのほうがいいと僕は思います。この店の素晴らしいところは、ご主人による「磨き」。30年以上ステーキを焼き続けているのですから、内装はそれなりです。でも、調理器具・テーブルの金属部分・換気扇、すべてピカピカ。高齢のご主人が自らやられているそうで頭が下がります。「以前は朝3時までやってたんだけどね」。そう仰るご主人の向こうには、仲睦まじいご主人と奥さんの似顔絵が飾られていて、勝手な想像で少しセンチな気分になります。百年続く老舗の味に勝るとも劣らない、受け継がれることはないであろう美味しさ。肉を食べたい時には是非、と僕は思います。
https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260503/26003723/

きむら

昭和26年創業の北大路を代表する名店です。焼鳥が美味しいのはもちろんですが、牛串も絶品。牛串は売切れ必至ゆえ、予約をされる際は、事前オーダーをおすすめします。お酒の品揃えも豊富で、左党には堪らないお店でもあります。是非注文していただきたいと僕が思うドリンクは、意外でしょうが、グラスワインです。フランス人も目を丸くするであろう、世界中ここにしかない名人芸ともいえる注ぎ様。若い女性スタッフの鍛錬に脱帽されること疑いなしです。
https://www.sumiyaki-kimura.com/

白龍

今年の春までは、老朽著しいビルの2階にあって、よそ者の僕は「古びたビルの中華にしてはお客さんがよく入ってるなぁ」程度に捉えていましたが、地元の方々から愛され続ける中国料理の名店だと知りました。確かに美味しいです。特に五目湯麵が僕は好きです。
https://k599500.gorp.jp/

Raiz

若きシェフがワンオペのなか、こだわりの料理を、ドリンクも含め、タイミングよく給仕します。一斉スタートが好きではない僕ですが、この華麗なワンオペを見せられると、好感さえ持ちます。加えて、シェフの電話応対の素晴らしさは「当社の各部署も見習わないと!」、そう思わせる礼儀正しさがあります。この11月から食材高騰により値上げをされました。それでも、おすすめのモダンスパニッシュです。
https://raiz-restaurant.com/

ULUCUS

不勉強な僕は「ロティサリーチキン」という食べ物を知りませんでした。散歩していたら、心惹かれる店構えなので、入って食べたら、美味しかったです。
https://ulucus.cafe/

六歓

今日はお酒を中心に。でも、アテは種類が少なくてもきちんとした物を。そんな時に似合うワンオペの居酒屋です。
https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260503/26034737/

天壇北山店

『何も、京都まで行って、焼肉を食べなくても。それも、この店、チェーン店じゃん』。僕はそう思っていましたが、京焼肉の「たれ」は、他とはちょっと違っていて、お出汁。そして、その発祥のお店がこの「天壇」だと知りました。北山に立派な支店があります。確かに、美味しい「つけたれ」です。京焼肉を経験されていない焼肉好きのお客様におすすめしたいお店です。
https://www.tendan.co.jp/kitayama/

《僕の好きな蕎麦屋さん》

徳造

和久傳で修行された調理人さんが蕎麦に魅せられ、修練の後、開かれたお店と聞いています。蕎麦も美味しいですが、それ以外の料理も美味しく、ゆっくりお酒を飲みながら、長居したくなるお蕎麦屋さんです。
https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260503/26039597/

定七

蕎麦自体も美味しいのですが、文献から再現した江戸時代の「そばつゆ」でいただくことができます。『やっぱり、現代のつゆのほうが美味しい』と最初は思ったのですが、徐々に、江戸時代のつゆが癖になってしまった今日この頃です。
https://soba-sadashichi.com/

《僕の好きなラーメン屋さん》

いいちょラーメン

個人的な話で恐縮ですが、僕は15まで福岡の炭鉱町筑豊(直方)で育ちました。筑豊のラーメンは博多とも久留米とも熊本とも違います。そこに“植木ラーメン”というお店があり、今でも僕のなかでは一番のラーメン屋です(後継者なく15年ほど前に閉店されました)。似た味を追い求めて、数多くのラーメン屋さんを機会あるたび九州で訪ねては残念な思いをしていましたが、遠く離れた京都にあろうとは。このお店の味と香りが一番近いです。ふらりと寄って食べた時、「美味しい」より先に「うれしい!」「懐かしい!」、と感じつつ、学生のようにすすり、完食し、故郷の風景を思い出しました。
https://www.iicho-ramen.com/

鶏そば223

京都の先進性は企業だけでなく、ラーメンにまで及びます。僕のなかのラーメンを超えた領域にある美味しい塩ラーメンを若き大将が朝早くから提供しています。8時から営業されているので、“朝ラー”も可能です。数種類ありますが、まずは「ミラノの朝陽」をお試しいただくとよろしいかと思います。
https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260503/26034568/

《僕の好きなジビエを食べられるお店》

僕はジビエが好きで、そのなかでも、鹿肉は特に好きです。脂が少なく、ヘルシー。でも、なぜ、京都でジビエの紹介?それは、京都北部・滋賀はジビエの宝庫だからです。ほぼ年中、ジビエが食べられます。そして、鹿は、北海道のエゾジカでもなく、海外の鹿でもありません。地元のニホンジカです。肉質も柔らかく、味わいもエクセレント。ジビエというと「臭いが…」というかたが多いのですが、そんな心配はご無用です。僕は京都ジビエの虜になってしまいました。食べず嫌いは損です。ホントに美味しいので、是非ご賞味を。5軒ご紹介します。

ピエール プレシウーズ

以前は烏丸御池にあったビストロの名店です。「このお値段でホントにいいんですか?」という美味しいフレンチがコースで提供されています。そして、コースの肉料理で、鹿肉を選べます。このお店の鹿肉は、『鹿、獲れたよ』と猟師から電話を受けたら、シェフが馳せ参じ、自ら解体して分けてもらうお肉だそうです。そんなことを自慢せず、さりげない一品にする。都人の気位を感じます。余談ですが、シェフは、2008年の世界料理オリンピック・オードブル部門で銀メダルを獲得されたかたです。
http://pierre-precieuse.net/

bistro Chic

店名に“京都ジビエ”という冠がついているように、ジビエをフルコースで楽しめます。「京都って自然豊かなんだなぁ」と感じさせてくれる名店です。因みに、こちらもRaizと同じく、“華麗なるワンオペ” です。
https://www.bistro-chic.biz/

ビリキナータ(前掲)

腕を上げたシェフが、このところ力を入れているのがジビエだそうで、「いい収獲があった時に出す」そうですから、事前に確認を。僕が行った時には、鹿と猪がありました。
https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260503/26028198/

ULUCUS(前掲)

ロティサリーチキンが売りの店のように思っていたら、黒板に鹿・猪がありました。こちらのお店、「罠ではなく、一発で仕留めた鹿・猪しか使わない」というこだわり様です。
https://ulucus.cafe/

六歓(前掲)

メニューの中に、鹿肉のローストがありました。こちらもULUCUS同様、一発物しか使わないそうです。「いつでもあるわけではない」とのことですから、事前にご確認を。
https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260503/26034737/

続いて、コーヒーです。京都は日本屈指のコーヒー消費地。それだけに、美味しいコーヒー屋さんが多いです。そして、北大路周辺は美味しいコーヒーのメッカだと僕は思います。好きな喫茶店は朝食の項でご紹介しましたが、その他、3店舗をご紹介します。

《僕が好きなコーヒー店》

資珈琲

若いご主人が朝6時オープンでやっている(7時開始の曜日もあります)個性あふれるお店です。こちらで飲んでもいいのですが(というより、こちらで飲まれることをおすすめします)、椅子はありません。逆さまにしたプラスチックの牛乳ケースに腰かけて、注文したコーヒーをいただきます。僕のお気に入りは、「ソイラテ」と「カフェラテ」。これまで飲んできたラテのなかでは、このお店のラテが一番だと思っています。
https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260503/26036953/

Laughter KAMOGAWAstand

若いスタッフが、秤とタイマーをにらみながら、生真面目にペーパードリップで挽きたてを淹れてくれます。僕は浅煎りが好きですが、どの豆を選んでも美味しい。正統派ブラックが飲みたくなったら伺うお店です。
https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260503/26038897/

北大路焙煎室

「実験室ですか?」と言いたくなるような白衣の若い男女が焙煎から抽出、提供、販売までやっています。こちらでは、お好みのコーヒーのフレンチプレスか、おそらく皆さん未体験の「ブラックラテ」を、是非。
https://kitaoji-roastery-lab.com/

最後は、旅行に付き物のお土産です。

《僕が好きな北大路土産》

吉廼家

かわいらしい和菓子「おとぎ草子」がおすすめです。お菓子の味には関係しませんが、そこそこ有名なミュージシャン(名前を聞きましたが、私は存じあげず、忘れてしまいました)が学生時代にこのお店でアルバイトをされていたらしく、サインが飾ってあります。
https://kyoto-yoshinoya.com/

田丸弥

上皇后様が妃殿下時代にご懐妊の折、つわりで何も召し上がれなくなったそうですが、このお店の“白川路”だけはお食べになられたそうです。その他、皇室に縁深いお店です。詳しくは、お店で、是非。
https://shirakawaji.com/

マールブランシュ本店

言わずと知れた超有名店。その本店が北山にあります。本店でしか売っていないお菓子も複数あり、喜ばれること、間違いなしです。喫茶もでき、喫茶限定のケーキもあります。余談ながら、僕は喫茶の“フルーツティー”のファンです。
https://www.malebranche.co.jp/store/58/

サーカス コーヒー

コーヒー豆の販売のみをやっているお店です。僕は『今日、焙煎した豆、あります?』と訊いて(大体2種類が出てきます)、買って帰ります。とても美味しいです。コーヒー好きなかたへのお土産に、おすすめします。
https://www.circus-coffee.jp/

付録で、歴史探訪です。金閣寺・銀閣寺・清水寺・大徳寺、北野天満宮など、有名な寺社巡りに飽きたら、加茂川荘徒歩圏内で歴史を感じてはいかがでしょう。三か所、ご紹介します。

阿弥陀寺

諸説ある信長の墓ですが、加茂川荘徒歩圏にもあります。戦国の英雄の墓とは思えない、びっくりするほど小さなお墓です。森蘭丸がお墓になっても、横に付いています。余談ですが、同じ墓地内に森光子さんのお墓もあります。僕が訪ねた11月11日、森さんのお墓にまだ新しい花が供えられていました。寺のかたにお訊ねした処、「昨日は森さんの命日。別世界からお越しになったような長身・スマートな男性が…」との由。他界されて既に12年。彼は立派な人だなぁ、と感嘆しました。
https://maps.app.goo.gl/oXQLH5LY2RpuRVVK7

薩長同盟 盟約地

今はシャレた喫茶店になっていますが、加茂川荘徒歩圏に薩長同盟が結ばれた場所があります。石碑のほか、説明書きがあり、その文中には、日本史で習った懐かしい名前が並んでいます。
https://maps.app.goo.gl/3v9dN3TeaJjmPvgNA

紫式部の墓

加茂川荘徒歩圏にあります。大河の最中ゆえ、さぞ賑やかだろうと思って行くと、誰もいませんでした。静かに歴史を感じられるお墓です。
https://maps.app.goo.gl/yfJzcYEyTHqKYQKz9

以上です。加茂川荘からの旅をお楽しみください。


京都加茂川荘

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